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こんにちは、熱帯ゴリラ植物園です(^^)
朝晩が冷えてきて、「ビカクシダって、いつ部屋に入れたらいいの?」「外で冬越しはできないの?」と迷っている方も多いと思います。
うちでは今、ビカクシダを18種類育てています。ヒリー、ウィリンキー、ベイチー、それに交雑種(こうざつしゅ=違う種類どうしをかけ合わせたもの)まで、系統はバラバラです。
この記事は、大阪でビカクシダを育てている自分の冬越しのやり方をまとめたものです。これから初めての冬を迎える方に向けて書いています。
先に答えを書いておきます。
- うちでは、最低気温が10℃を切ったら、手のひらサイズの小さい株から順番に室内へ入れています
- 水やりは、株の下の水苔を触って乾いていたらやっています
- ベイチー原種(げんしゅ=かけ合わせていない、もとの種類)の大株だけは、玄関の外で冬を越させています。 もう3年くらい続けていて、春にはちゃんと復活してきます
- 室内に入れた株で、冬に枯れた株は今のところありません。成長はゆっくりになります
- ちなみに室内も、真冬の夜は8〜10℃くらいまで下がります。それでも枯れていません
※大阪での話です。冬の冷え込みが強い地域では、同じようにはいかないと思います。

冬越しのタイミング、最終チェック
うちが室内に入れ始めるのは、11月の後半です。
目安にしているのは最低気温10℃。これを切ったら、手のひらサイズの小さいビカクシダから順番に入れていきます。
最低気温は、デジタルの温湿度計で記録した数字を見ています。タニタのデジタル温湿度計を使っていて、その日の最高気温と最低気温、湿度が分かります。

よくある疑問:ビカクシダは外で冬越しできる?
これは、種類と地域しだいだと思っています。
きっかけは、大阪の咲くやこの花館です。ビカクシダの大株が、外で展示されていたんです。
「もしかして、外でもいけるのでは?」
そう思って、ベイチーの原種で試してみました。それから3年くらい、ベイチーの原種は毎年、冬も外で管理しています。
ただ、ビカクシダは種類によって寒さへの強さがかなり違うとされています。調べた資料をまとめると、こんな感じです。
| 系統 | 寒さへの強さ(資料の目安) | うちの冬の置き場所 |
|---|---|---|
| ベイチー | 約−1℃まで短時間なら耐え、軽い霜にも耐えるとする資料がある | 原種の大株だけ玄関の外。ほかは室内 |
| ヒリー | 4℃くらいまで、とする資料がある | 室内 |
| ウィリンキー | ビフルカツム(いちばん普及している種類)より寒さに弱い、とする資料がある | 室内 |
| 交雑種 | 親の種類によって違う。寒さに弱い種類が親なら、その株も弱いと考えた方が安全 | 室内 |
数字はアメリカの大学などの資料で、大阪の環境でそのまま当てはまるとは限りません。 イギリスの王立園芸協会のように、ベイチーも冬は暖かい温室で、としている資料もあります。どれも目安として見てください。
うちで外に置いているのは、ベイチー原種の大株だけです。

用意した材料(冬越しに使っている道具)
ビカクシダの置き場は、部屋の中に2か所あります。
- 1か所目:ライトを3つ使っています(電球型の育成ライト、IKEAの育成ライト、ギブミーグリーンライト)
- 2か所目:ホームセンターの高演色(こうえんしょく=色が自然に見える)ライトを1つ使っています
| 品名 | 用途 | 買った場所 | 値段(2026年11月時点) |
|---|---|---|---|
| 高演色のライト | 2か所目の光を足す | ホームセンター | 800円くらい |
| 育成ライト(IKEA) | 1か所目の光を足す | IKEA(今は売っていません) | 1,000円くらい |
| 電球型の育成ライト(LEDTOPPLUS) | 1か所目の光を足す | ネット通販 | 2,000円くらい |
| GIVE ME GREEN LIGHT(ギブミーグリーンライト) | 夜に2〜3時間だけ当てる | ネット通販 | 3,740円 |
| 山善 壁掛けサーキュレーター (うちはYAR-VK15/今の型はYAR-FVK155(W)) | 部屋の空気を動かす | ネット通販 | 6,980円 |
| タニタ デジタル温湿度計 TT-559 | 最高・最低気温と湿度を見る | ネット通販 | 3,500円 |
値段は2026年11月時点の販売価格です。買ったときの値段は覚えていないので、今の価格を載せています。
高演色のライト・IKEAのライト・電球型のライトは紹介リンクがないため、買ったときのだいたいの金額のままです。
GIVE ME GREEN LIGHT(ギブミーグリーンライト)
園芸家の杉山拓巳さん(村長)が考案して紹介していたので、買いました。ほかのライトのように昼に光を足すものではなく、夜に2〜3時間だけ当てる、緑色のライトです。植物に軽い刺激を与えて病気に強くし、株の形を引き締める効果が期待できる、とされています。うちは表記のとおり、仕事から帰る19時くらいから21時くらいまで点けています。
山善の壁掛けサーキュレーター
壁に掛けるタイプなので、床や棚の場所を取りません。株が増えてくると、ここがかなり大事になります(^^;
それから、エアコンの温風を部屋じゅうに送れるので、暖房の効きもいいと感じています。
うちで使っているのはYAR-VK15という古い型で、同じ型番はもう見つかりませんでした。見た目が同じ今の型(YAR-FVK155(W))を載せておきます。細かい性能は違うかもしれないので、買う前に確かめてください。
タニタのデジタル温湿度計
最高気温・最低気温と湿度が分かるので、植物の環境を確かめやすいです。冬越しのタイミングを決めるのにも、これを使っています。


【冬越しの前に】これだけは避けたいこと
先に、うちで気をつけていることを書いておきます。
- 暖房の風を直接当てない。 うちの置き場所は、暖房の風が直接当たらない所にしています
- 外に出すのは、寒さに比較的強いとされる種類だけに。 うちで冬に外へ出しているのは、ベイチー原種の大株だけです
- 小さい株から先に入れる。 手のひらサイズの株は、大株より先に室内へ入れています
- 寒い地域では、大阪のやり方をそのまま使わない。 外の冬越しは、地域の冬の最低気温しだいです
実践!冬越しの手順
1.温湿度計で、置き場所の最低気温を記録する
まずは自分の置き場所が、夜に何℃まで下がっているかを知ることからです。うちはタニタの温湿度計で、最低気温を見ています。

2.最低気温10℃を切ったら、小さい株から室内へ
11月の後半、最低気温が10℃を切り始めたら、手のひらサイズの小さい株から順番に入れていきます。一度に全部ではなく、小さい順です。
3.置き場所にライトを当てる
室内は外より暗いので、育成ライトで光を足しています。置き場は2か所で、1か所目はライト3つ、2か所目は高演色ライト1つです。
点けている時間は、朝7時から夜21時までです。
ギブミーグリーンライトだけは、夜の19時〜21時くらいの2時間ほどです。
4.サーキュレーターで、空気をずっと動かす
ライトと合わせて、サーキュレーターで部屋の空気をずっと動かしています。壁掛けなので場所を取らず、エアコンの温風も部屋の中に回せます。
5.ベイチー原種の大株は、玄関の外のまま
ベイチー原種の大株だけは、室内に入れません。玄関の外で冬を越させています。
冬越し中の管理(作業後の管理)
水やり
株の下の水苔を触って、乾いていたら水をやる、というやり方です。
部屋の温度
暖房の風が直接当たらない所に置いています。暖房はずっとつけっぱなしにしているわけではないので、真冬の夜は、室内でも8〜10℃くらいまで下がります。
「室内に入れれば暖かい」というほどではありません。それでも外は10℃を大きく切る日があるので、室内の方が冷え込まない、という差で越させている感じです。
成長
室内では、成長の速さはゆっくりになります。それでも、冬に室内で枯れた株は今のところありません。
外に戻すとき
だいたい3月くらいに、外での管理に戻します。目安は、夜の気温が10℃以上になったら。入れるときと同じ10℃を線にしています。
うまくいかなかったこと
外のベイチーは、無傷ではありません。
冬のあいだに葉の色が落ちてしまったり、子株が落ちてしまったりすることもありました。それでも、ほかは次の春にはちゃんと復活してきます。
株が増えると、部屋の壁を圧迫します(笑)
18種類にもなると、冬のあいだは部屋の壁がビカクシダだらけです。壁掛けのサーキュレーターは場所を取らないので、助かっています。
それから、これは冬の話ではないのですが、うちではどちらかというと夏のほうが難しいです。<br>冬は置き場所さえ決めれば落ち着きますが、夏は蒸れと葉焼けの両方を気にしないといけません。こちらはまた別の記事で書こうと思います。
かかった費用
| 項目 | 金額(2026年11月時点) |
|---|---|
| 高演色のライト | 800円くらい |
| 育成ライト(IKEA) | 1,000円くらい |
| 電球型の育成ライト | 2,000円くらい |
| GIVE ME GREEN LIGHT | 3,740円 |
| 山善 壁掛けサーキュレーター | 6,980円 |
| タニタ デジタル温湿度計 | 3,500円 |
| 合計 | だいたい18,000円 |
合計で、だいたい18,000円です。
これから揃える方の目安になればと思います。サーキュレーターと温湿度計は、冬越し以外の季節でも使えるので無駄になりません。
まとめ:冬越しは「種類」と「自分の家の最低気温」で決める
この記事で書いたことを並べます。
- うちでは、最低気温10℃を切ったら、小さい株から順番に室内へ
- 最低気温は、自分の置き場所の温湿度計で見る
- ベイチー原種の大株だけは、大阪で3年、玄関の外で冬越し。葉の色が落ちたり子株が落ちたりはするけれど、春には復活
- 室内は、ライト+サーキュレーターで空気を動かす。水やりは水苔が乾いたら
- 室内でも真冬の夜は8〜10℃まで下がるが、それでも枯れた株はない
- 寒さへの強さは系統でかなり違うとされる。寒い地域では大阪のやり方をそのまま使わない
次回は、ドリナリアの胞子培養のその後をお届けする予定です(*´ω`*)
今回は以上となります!!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
参考にした資料
- フロリダ大学 IFAS「Staghorn Ferns at a Glance(ENH36)」 https://journals.flvc.org/edis/article/download/116899/115058/169218
- Hobbyist’s Guide to Identifying Platyceriums https://halling.burgees.com/Platyceriums/Default.htm
- 英国王立園芸協会(RHS)Platycerium veitchii https://www.rhs.org.uk/plants/13238/platycerium-veitchii/details
- BANKS Collection「GIVE ME GREEN LIGHT by みどりきくぞう」の商品説明
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